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Philosophy of MANUFACTURING

2019/09/04
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フリークス ストアで毎シーズン見逃せないのが、人気ブランドとコラボした渾身の別注アイテム。
協力を仰いだ 2ブランドのデザイナーに伺ったものづくりのストーリーもあわせて読みたい。


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VEST ¥37,000+tax

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鈴木大器
ENGINEERED GARMENTS デザイナー
青森県弘前市出身。1989 年に渡米。97年よりニューヨークに活動拠点を移し、99 年に〈エンジニアド ガーメンツ〉をスタート。
2008 年には CFDA ベストニューメンズウェアデザイナー賞を受賞し、日本人初の正式メンバーに。



"本物"や"着心地"にこだわって、デザイナー鈴木大器さん自身の概念と感性、創造性をもってつくられる服が人気を博すブランド〈エンジニアド ガーメンツ〉と、〈フリークス ストア〉が今シーズンもタッグを組んだ。今回は、インラインでも継続的に展開され、ブランドの定番となっている「リバーシブルオーバーベスト」をベースに、別注をリクエスト。


「お客さん目線で、単体だけでなくさまざまな組み合わせを想定した非常に有効なアイテムを選んでいると思います」と鈴木さんも語るように、レイヤリングの起点となるよう素材・仕様にこだわって誕生した本作。「黒のコーデュロイと黒のファーという同色の組み合わせなので、非常にクール。黒が好きな人にはとくに合わせやすいアイテムになっているのではないでしょうか」。その言葉通り、異なる質感の素材をジョイントさせつつワントーンで仕上げたのが特徴だ。漠然とした感覚やイメージを、少ない言葉のなかからも確実に汲み取って想像を超えたプロダクトで応える鈴木さんのクリエーションが、存分に発揮されている。


もちろんリバーシブル仕様ゆえ、各々の表情が楽しめ、古着とだって幅広く合わせることが可能。そんな汎用性の高さが歓迎されると同時に、どう着るのが正解か? といううれしいお悩みも。そこでスタイリングのヒントを鈴木さんに伺うと「自分であれば、全身黒ずくめで質感の違いを出したいときに取り入れるのがよいかなと思います。あるいは黒からグレー系のモノトーンで組み合わせたときも効果的なアクセントとして使えるだろうし、オリーブやカーキ、ネイビーなど黒と相対する2色で合わせる際にも活躍してくれそうです」とのこと。


クルーネックスウェットやパーカに重ねてもいいし、今季〈エンジニアド ガーメンツ〉からリリースされる同色同素材の 「ベッドフォードジャケット」との相性のよさは言わずもがな。だが、これらはあくまでひとつの提案でありスタイリングの指標。その証拠に鈴木さん自身も「手に入れた人の自由な発想で、新しい着方にも挑戦してほしいですね」と話している。ここ数シーズンで再びワードローブの定番位置をキープするようになったベスト。なかでも本作のシンプルな意匠ときたら、無骨でオーセンティックながらもキャッチー。春先まで活躍するに違いない。あとはどうスタイリングに取り入れるか。秋冬の着こなしを考える楽しみが、また一層強まったのではないだろうか。





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SWEAT ¥21,000+tax
PANTS ¥18,000+tax
BAG ¥6,000+tax

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金田淳一
FILL THE BILL デザイナー
OEM 会社にて数々のドメスティックブランドの生産を手がけたのち独立。2012 年秋冬より〈フィル ザ ビル〉を始動。
東京・恵比寿に旗艦店「FILL THE BILL MERCANTILE」もオープンさせ、現在に至る。



デザイナー金田淳一さんにより2012年秋冬からスタートした〈フィル ザ ビル〉。毎シーズン、コレクションテーマは掲げず、生地・縫製・シルエットを追求することで、言葉では伝えられない雰囲気のあるウェアを提案してきた。これまでは〈フリークス ストア〉の一部店舗でインラインのアイテムが販売されていたが、初の別注リリースとなる今回、全店展開のカプセルコレクションが遂に実現。「〈フィル ザ ビル〉というブランドを知ってもらうためにも、インラインのなかから比較的ベーシックなアイテムを選び、アレンジしました」と金田さん。こうして揃った全5型のラインナップから、最注目の3型をピックアップ。


まずはオータムスタイルの主役たるトップスから、ヴィンテージ感漂う後付けフード付きスウェット。「大胆に開いた襟ぐりと、裾のサイドにスリットを入れて前後の丈感に変化をつけたレイヤリングしやすいデザインが特徴。素材はフラットで密度の詰まった生地へと変えています」。さらに、ボトムスは型から起こしたアイテムで、素材・色での変化が楽しめるフレアパンツがリリースされる。「アトリエにあった70年代のジャージパンツをベースに、穿き心地のよいパターンで再構築しました。ヴィンテージ好きのお客さんも多くいらっしゃる〈フリークス ストア〉のスタイルとも、親和性が高いと思っています」と金田さんもイチ押しだ。


ラストは小物からバッグをフィーチャー。「インラインのレザーをサテン地に変え、女性らしさと軽さを強調。光沢のある素材展開はこれのみなので、他のラインナップと組み合わせても質感の対比が際立ち、おもしろいと思います」。他にも、リブ素材でカジュアルに仕上げたタートルネックのロング丈スウェットや、同素材&ナチュラルとオリーブの2色で別注をかけたブーツカットパンツが揃う。もちろんこれらはインライン同様、すべてジャパンメイドであるという点も見逃せない。


どう着こなしてもらいたいか? という質問に対し「どのように楽しむかは、その人の自由」と金田さん。ただその答えは彼がディレクションを務め、カプセルコレクションの世界観を余すことなく表現したルックに詰まっている。"要求を満たす・望みにかなう"という意味を持つブランド名も示すように、そのどれもが汎用性が高く、着こなしによくなじむ。つまり間違いなく"使える" アイテムと断言していいだろう。あなたのワードローブに欠けていた最後のピースが、必ずや見つかるに違いない。

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